2018/08/06 19:24
美人と言ったらどんな人を思い浮かべますか?
今回は第二弾、ということで中世における美人について取り上げます。
この時代における美人の定義とはいったいなんだったのでしょうか?
前回書いた古代までは、飢餓などもあったため、一般人が満足な食事をとるのが困難な時代でした。
そのため、太っていることが豊かさの象徴であり、イコール美人の象徴でもありました。
南北朝時代や戦国時代のような武士の時代になると、男性は武芸の素養が重要とされてきますが、
一方でアクティブな女性が多く世に出てきます。優雅で雅だった今までの雰囲気とは異なり、
いわゆる「武士の時代の女」が人気となっていきました。
それは、モラル的なものが強く求められ、清楚さ、凛々しさといったものに美人像が移り変わっていったということです。
これは、武家社会になると、平安美人のような女性ではなく、人間的に活動的な女性の方が好まれたのではないかと思われます。
平安末期に居た女武者の「巴御前」、踊り子である白拍子の「静御前」、歌舞伎踊りの「出雲阿国」などと、
文化面・武芸面ともに平安時代の雅な女性たちとは違う美女が多く存在し、後に語り継がれていきます。
特に巴御前は「敵の首を素手で引き千切る」という凄いエピソードが組まれた物語もあるほどです。
現代にも残る「能面」は当時の「理想的美女」をかたどったものだとされています。
が、個人的には、夜中に能面顔に出会ったら腰を抜かしそうです…
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